根管治療とマイクロスコープ
投稿日:2018年11月15日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは。院長の武川です。今日は根管治療の多い1日。
根管治療昔は大嫌いでした。
理由はよく解らないし見えないから。半分勘のような物です。。。
最近では100%マイクロスコープを使用して行いますので成功率(歯を保存できる確率)が格段に上がりました。穿通も以前より格段に可能になり根管治療は今では大好きです。
少し解説
根管とは、歯の中の神経(歯髄)が入っている管のことです。ここがむし歯で感染すると、残念ながら神経を取り除かなければなりません。
ところが、神経は取ったものの肝心な感染が取れていない状況が頻発します。根管はとても狭く複雑に入り組んだ形をしていて、簡単に感染を取りきることが出来ないからです。
根管の中は肉眼で見ることができず、一般的にはレントゲンを参考にしながら”経験”と”勘”を頼りに手探りで治療を進めていきます。そうすると見落としが発生し感染源が残こってしまい、再治療になる場合が往々にしてあります。
しかし、顕微鏡(マイクロスコープ)で根管内を詳細に観察することが可能になると、感染源の見落としをかなり減らすことができ、細部にまで治療が出来るようになり、治療の成功率は飛躍的に向上しました。
また、根管治療はたいへん細かい器具を使うため、場合によっては器具が折れて歯の中に残ってしまうことがあります。通常、歯の中に残った器具の除去は不可能で、これまでは器具が折れてしまった場合、治療を続けることができませんでした。しかし、顕微鏡(マイクロスコープ)で確認しながら折れた器具に超音波振動を与えるといった方法により、破折した器具を除去できるようになり、再治療の道が開かれることが多くなりました。
このように、顕微鏡(マイクロスコープ)は根管治療において最も大きな効果を発揮することは明白であり、アメリカでは、根管治療を専門に行う歯科医師を教育する際、顕微鏡(マイクロスコープ)の使用が必須となっています。
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